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【生産管理】基礎用語①(5S)

生産管理
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こんにちは!たっきーです。
最近は中間管理職の辛さとプレイングマネジャーの限界をひしひしと感じています。
そして、Shift+Enterで書くと、行間が狭くなるということを初めて知りました(笑)

今回は【5S】について、解説していきます
「5S」の前提になっている「3S(整理・整頓・清掃)」について簡単に解説したのはこちら

今回の記事はこんな人に読んで欲しい

     新入社員やものづくり初心者の方

5Sとは

  1. 整理=不要なものを捨てること
  2. 整頓=必要なものを取り出す・戻すのを簡単にすること
  3. 清掃=職場をきれいな状態に保つこと
  4. 清潔=整理・整頓・清掃の3Sを維持すること
  5. 躾(しつけ)=ルールを守り、整理・整頓・清掃するように習慣づけること

この5つの頭文字を取って「5S」と言います。
そのための活動を「5S活動」といい、整理・整頓・清掃・清潔・躾の順番で改善活動することで、
職場で抱えている問題を解決していきます。
その過程で、職場の作業環境を整えたり、組織力・チーム力を鍛えることができます。

5Sをする目的

①作業における「ムダ」をなくす
 →例えば、何か探し物をするのって時間かかりますよね!
  日本人は「1日1時間以上、人生で76日」もの時間を探し物に費やしているそうです。
  整理整頓ができていれば、この時間をもっと価値あるものに費やすことができます。


②作業時間の「バラツキ」を減らす
 →5Sによって、職場内の不要なものを無くしたり、整理整頓が徹底されていると作業に
  集中することができます。
  余計なものを排除することで、作業に専念でき、生産性の向上や品質の安定化に繋が
  ります。


③KY(危険予知)スキルが磨かれ、職場の安全性が向上する
 →工場で事故やケガが起きる場合は、たいてい5Sが出来ていないことに起因します。
  5Sをしていくと、「この場所ややり方は危ない」的な気づきが自然と養われます。


④チーム活動や一人一人の意識改革によって、組織の風土が変わる
 →たいてい5S活動はチームで行われますので、チーム力が高まり、その効果が組織全体
  にも波及します。
  また、きれいな状態をキープしたい心理状態によって、5Sを無意識のうちにできる
  ような組織風土・個人意識の向上につながります。

5Sのやり方

1.整理=不要なものを捨てよう
【目的】不要品を捨てることで、余計なコストや工場スペースの圧迫を減らそう
【ポイント】「もったいない」という固定概念を捨て、今必要かどうかを軸に捨てるかどうか判断する
【方法】①何が必要なのかを明確にして、捨てるかどうかの基準を作る
    ②その基準に沿って、必要なもの・不要なものに分けて、不要なものを捨てる
    ③ものを増やさないために、あまり使わない文房具や工具は共有化する


2.整頓=ものの置き場を決めよう
【目的】ものを探したり、取り出すときに別のものを移動させたりする時間の無駄を減らそう
【ポイント】定位・定品・定量という「3定」の考え方を大事にする
【方法】①置くものを決めて、ラベルを貼るなどして位置決めする(定位)
    ②ロケーションや使用頻度を考慮して、置く場所を決める(定品)
    ③必要数量やロットを考慮し、どのくらいの数量を置くのか決める(定量)


3.清掃=職場をいつも綺麗にしよう
【目的】清掃しながら異常を発見して、事故を未然に防ごう
【ポイント】誰がやっても、その綺麗な状態を維持できる仕組み作りをする
【方法】①今の清掃状態を把握して、どの清掃レベルを目指すのかを決める
    ②定期的・定時的に清掃するようなルールを作り、清掃を習慣化する

4.清潔=整理・整頓・清掃の3Sを維持しよう
【目的】今までの綺麗な状態を維持しようとする心を育てよう
【ポイント】汚れや異常が目立って、気持ち悪いと思うようにする
【方法】①床や機械を明るい色にして汚れが目立つようにする
    ②正しい状態にあることを色などで分かりやすくする

5.躾=決めたことは守ろう(実行しよう)
【目的】決められたことを守り、習慣にしよう
【ポイント】3S+清潔を継続していくためのやり方を、組織全体へ意識付ける
【方法】①ルールを作る
    ②ルールの内容と目的を説明し、納得してもらう
    ③決められたルールを実践していく
    ④チェックリストなどでルールが守られているか確認する
    ⑤ルールを守らない人には再度教育する

まとめ

この「3S」や「5S」という考え方は、製造業では常識です。
最近は製造業以外にも「3S」の考え方は浸透してきていますね!
個人レベルの「整理・整頓・清掃」から組織レベルまで波及する「清潔・躾」まで、
5Sは奥が深いです。
そして、継続することこそが一番難しいことだと思っています。
ぜひ、この「5S」の考え方を理解してもらって、自分にとって良い職場を作って
いってもらえると嬉しいです。

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