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【品質管理|初級講座】品質管理、キホンのキ ~QCストーリー編~

生産管理
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これはお前の物語だ

アーロン(ファイナルファンタジー10)

前回は、改善をテーマに記事を書きました。
今回のテーマは「QCストーリー」です。
改善は現実とあるべき姿との「ギャップ」を埋めるための行動でしたね!
改善をどのように進めていくかを考えるときに、この「QCストーリー」が必要になってきます。

この記事シリーズを書くきっかけになったのは、「QC検定」です。
「独学ではちょっと…」という方には、通信講座がおすすめです。

独学に自信のある方には、問題集のやりこみをおすすめします。


QCストーリー|問題解決や課題達成を目指して

QCストーリー

問題解決や課題達成を目指すときに、「ストーリー」として整理し、理解しやすくするための道具(フレームワーク)

 

QCストーリーの主な目的は2つです。

・目標に向けた行動計画を具体的にする
・参加者がその過程を共有し、理解を深める

特に品質管理や生産管理の分野では、製品の品質改善や生産効率の向上を目指すツールとしてQCストーリーが活用されています。
(例)不良率を0.1%以下に下げたい、納期遵守率100%などを達成するにはどうしたらいいか??

QCストーリーには
・問題解決型QCストーリー
・課題達成型QCストーリー
という2種類があります。

問題解決型QCストーリーは今発生している問題を解決したい時に使います。
そのためには、
①問題の原因を明らかにし、
⓶その解決に向けた行動を計画、実行していく

という形です。

主な手順は次の通り:
⓵現状の確認、②問題の定義、③問題の要因分析、④対策の策定と実施、⓹結果の確認、⑥標準化、
そして⑦結果の反省・評価です。

課題達成型QCストーリーは、新たな目標達成や新しいアイデアを実現したい時に使います。
そのためには、
⓵明確な目標を設定し、
⓶その目標達成に向けた行動計画を作成、実行していくという形です。

主な手順は次の通り:
⓵目標の設定、②現状の分析、③課題分析、④行動計画の策定と実施、⓹結果の確認、⑥標準化、
そして⑦結果の反省・評価です。

QCストーリー|7つのステップ

1.【テーマ選定】:(何がしたいのかを明確にしよう!)
問題解決型の場合、具体的な問題がこの段階でわかります。
また、課題達成型の場合、達成すべき具体的な目標を設定します。
ここでの選定は、その後のステップが有効かつ効率的に進行するために重要です。

2.【現状分析】:(何が起きているかを把握しよう!)
ここでは、現在の状況を詳細に調査し、分析します。
例えば、データ収集や分析といった感じです。
現状を理解することで、問題の根本原因がわかったり、適切な解決策を考える手助けになります

3.【原因分析】:(なぜそうなるのかを把握しよう!)
このステップでは、現状分析に基づいて問題の根本原因を特定します。
これは、問題解決型にとっては不具合の根本的な理由を、課題達成型にとっては目標達成の妨げとなる要因を明らかにする段階です。

4.【対策立案】:(解決するにはどうするかを考えよう!)
原因が特定されたら、その原因を取り除くか、または最小限に抑えるための対策を立案します。
ポイントは具体的かつ実行可能であることです。

5.【対策実施】:(実際に行動してみよう!)
立案した対策をいよいよ実行する段階です。
ここでのポイントは、これまでの情報を元に、最適な手順で対策を実行していきます。
とはいえ、最初から上手くいくことはないので、トライ&エラーを続けることが大事です。

6.【結果確認】:(行動してみての結果を評価しよう!)
実行した対策でどんな効果があったのかを確認します。
ポイントは目標の達成・未達成だけでなく、どれだけの効果があったのかという面からも評価することです。

7.【標準化】:(効果があった対策を標準化しよう!)
成功した対策を標準化し、その結果を維持または改善するための方法を確立します。
標準化することは、問題の再発防止や目標達成を継続するために重要です。

これがQCストーリーの一連の流れです。
「この流れ、PDCAサイクルに似てるな~」って思ったアナタ、素晴らしい!!
QCストーリーはもともと問題解決の方法を説明するのに作られたので、問題解決の手段であるPDCAサイクルと繋がっているんですよね!

QCストーリー|注意点

【QCストーリーを使う時の注意点】
・チーム全員で参加する
・客観的なデータで分析する
・PDCAサイクルを使う
・具体的な目標を立てる

QCストーリーを使う時に、ステップを飛ばす、またはステップの順序を無視することは厳禁です。
なぜなら、各ステップは繋がっているので、一つでも飛ばしてしまうと全体の効果が損なわれる可能性があるからです。
出来の悪いシナリオが出来上がりそうですね(笑)

QCストーリーはあくまで「道具」なので、使う人の考え方や行動次第で結果が変わります。
そのため、QCストーリーを使う時には、常に自分たちの行動とその結果を反省し、改善し続ける姿勢が求められます。
簡単に言うと「PDCAサイクルを回し続けろ!!」ってことですね!

まとめ

QCストーリーを活用することは、問題解決・目標達成の近道です。
でも、QCストーリーは所詮ただの道具、使う人の考え方や行動でいくらでも結果が変わってきます。
僕はPDCAサイクルをどれだけ回し続けられるかが大事だと思いますね!

計画(Plan)→行動(Do)→評価(Check)→再行動(Act)というPDCAサイクルは、どんな人にも必要な考え方です
仕事でも必要ですし、副業でも役に立っています。
自分で稼ごう、仕事を効率化させようとすると、深く考えるって大事ですね!
(弊社ではこれをできていない人が多くて残念です💦)

参考までに、わかりやすく説明しているな~と思ったサイトを紹介します。

【QCストーリー解説①】テーマ選定、現状把握/目標設定までの進め方と検討事例 | アイアール技術者教育研究所
日本のものづくりは、現場の改善活動で支えられています。 この改善活動を理論的に進める道具がQCストーリーですが、特に製造...

この記事を読んだ方は、QCストーリーやPDCAサイクルをできる素質は十分です。
上手く活用していって、自分の成長に繋げていってくださいね!

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