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【真珠腫性中耳炎】病状とこんな人は要注意

病気の話
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こんにちは!たっきーです。
この話題、ブログ開設当時からずっと書くべきか悩んでいたテーマです。
「YMYL(Your Maney or Your Life)領域」と呼ばれるお金や健康のような人生にかかわるテーマというのは慎重に発信しなければならないからです。

がんや脳梗塞などの一般的に知られている病気以外にも、いろんな病気があります。
僕は、「真珠腫性中耳炎」という耳の病気で、4年前に左耳、1年前に右耳の手術をしました。
(手術後の経過は良好で、現在は2ヶ月に一度の定期通院をしています)
4年前は「真珠腫性中耳炎」について情報発信されている方はあまりいませんでした。
もちろん個人の病状・病院によって、治療方針などが変わってきます。
やはり、疑問点は主治医の先生に相談して解決するのが、一番です。
とはいえ、僕のように不安なことをインターネットやSNSで解消したいという方、病院が遠くて簡単に先生に質問できない方も一定数おられると思いますので、ブログにすることにしました。

たっきー
たっきー

「真珠腫性中耳炎」と診断された方、情報が知りたい方に向けて書いています。
病院からの説明時の資料・実体験をもとに書いていきます。
信頼できるソースを使用しますが、情報の取捨選択は自己判断でお願いします。
結構ビクビクしながら書いていますので、レスポンスをいただけると凄く力になります。

真珠腫性中耳炎とは

「真珠腫性中耳炎(中耳真珠腫)」とは、鼓膜表面の皮膚の成分が鼓膜の裏側(中耳)に入り込んで、真珠腫という固まりを形成する病気です。その固まりの内容物である上皮成分が層状に蓄積する姿が、時に“真珠”のように白く光沢のある球状を呈するため、真珠腫と呼ばれています。真珠腫には骨を溶かす性質があり、非常にやっかいな中耳炎と考えられています。

引用元:兵庫医科大学病院PRESENTSもっとよく知る!病気ガイド https://www.hosp.hyo-med.ac.jp/disease_guide/detail/61

皆さんは「中耳炎」というワード、耳にしたことがあると思います。
普通は「急性中耳炎」が有名ですが、「慢性中耳炎」「滲出性中耳炎」「好酸球性中耳炎」などの種類があります。
「真珠腫性中耳炎」もその一つです。
約25,000人に1人の割合で発症するというデータがあります。
(横浜栄共済病院ホームページ https://www.yokohamasakae.jp/column/20200207_18.html)

「真珠腫性中耳炎」の厄介なところが

  1. 進行性で放置すると重篤な合併症を引き起こす
  2. 治療療法としては手術しかない

という点です。

1つ目の「進行性で放置すると重篤な合併症を引き起こす」について説明します。

真珠腫には周囲の骨を溶かしていく性質があります。
耳の周囲には顔面神経などの神経系や、音を伝えるための耳小骨、ちょっと上には骨を挟んで脳があります。
顔面神経や耳小骨、頭の骨を真珠腫が溶かしてしまい、進行すると顔面神経麻痺やめまい、さらに脳腫瘍や髄膜炎のような命に関わる病気になってしまいます。

2つ目の「治療療法としては手術しかない」について説明します。
再び、兵庫医科大学病院のホームページの内容から引用します。

真珠腫性中耳炎に対しては、手術以外の治療方法は存在しません。基本的には、内視鏡もしくは顕微鏡下手術で真珠腫の摘出と、真珠腫で破壊された耳小骨の連鎖再建を行う「鼓室形成術」という手術を行いますが、患者さんの聴力や進展状況、生活背景に応じた手術方法を選択する必要があります。

引用元:兵庫医科大学病院PRESENTSもっとよく知る!病気ガイド https://www.hosp.hyo-med.ac.jp/disease_guide/detail/61

はじめに言ったように、僕は両耳が「真珠腫性中耳炎」と診断されました。
そして、左耳を4年前、右耳を1年前に真珠腫を取り除くために「鼓室形成術」という手術を行いました。

僕の真珠腫性中耳炎の病状

手術した時の、僕の状況をまとめますと、

左耳右耳
手術〇(4年前)〇(1年前)
耳垂れありなし
耳の聞こえ少し悪い少し悪い
耳小骨の破壊70%くらいなし
顔面神経麻痺なしなし
重篤な症状なしなし
手術方法鼓室形成術
(クローズ法)
鼓室形成術
(クローズ法)
再発なし
(経過観察中)
なし
(経過観察中)

という感じです。
先に手術した左耳の方が、耳小骨の破壊が進んでいて、頭の骨を溶かす一歩手前でした。
子供のころから耳の聞こえが悪いことは周囲に言われていたので、特に気にしていませんでした。
ただ、同じ病気の方に比べると聞こえは良い部類に入るそうです。
めまいや立ちくらみなど日常生活に支障がでることがなかったので、自覚症状はまったくありませんでした。

街の耳鼻科で、「真珠腫性中耳炎の疑いあり」と言われて、総合病院への紹介状を書かれて、大きな病院でCTやMRIを取った時に、両耳が「真珠腫性中耳炎」と診断されました。
その病院では手術ができないので、大学病院を紹介されて手術することになりました。

その時の、治療方針として、
①左耳の真珠腫は進行しているので、手術対象
②右耳の真珠腫はまだ小さいので、経過観察
ということになりました。

子供のころには「中耳炎」でしょっちゅう耳鼻科に通っていましたが、中学校以降は耳鼻科に行くことはありませんでした。
そんな僕が耳鼻科に通い始めるきっかけになったのが、5年前の「左耳の耳垂れ」です。

黄色いネバネバした臭い付きの耳垂れが出ることが多くなって、耳が痛くなるときもありました。
耳垂れも出たり、治まったりを繰り返しており、
「これ、耳鼻科の先生に診察してもらった方がいいんじゃね?」
という感じで、耳鼻科を診療することにしました。

地方なので近くに耳鼻科があまりなく、選択肢が限られていました。
いくつか行ってみたのですが、対応が上からだったり、先生との相性が合わなかったりと大変な思いをしましたね~
そして、当時は「重度の残業戦士」でしたので、遅くまで診察してもらえる耳鼻科というのが基準でした。
で、会社から30分くらいで、定時退社すればギリギリ間に合う耳鼻科に行くことに。

その耳鼻科は院長先生が結構若くて、インターネットで予約できたり、18時くらいまでは受付できたりと、とても融通がきく病院でした。
ちなみにこの先生が一番最初に「僕に真珠腫性中耳炎の疑いがある」という診断をした先生です。
今にして思うと、この先生にかかったことがラッキーでした。
「耳垂れが出なくなった時点で耳鼻科に通うのを止めて、髄膜炎まで進展していたら…」
と思うと、ゾッとします。

ちなみにタイトルにも書きましたが、今は元気に日常生活を送っています。
ただし、2ヶ月に1回の定期通院は欠かせません。
梅雨時期のように気圧の関係で調子が悪くなったり、耳が痛くなるときもあります。
そういう時は市販の鎮痛薬を飲めば回復することが多いです。

ただ、痛みがずっと続いていると、「耳垂れ」が出る時があって、そういう時には耳鼻科に通って診察してもらうようにしています。
先生と耳垂れの話をすることがあって、
「耳垂れが出ると耳の中の皮膚がかぶれたりするから、耳鼻科の先生に診てもらった方が間違いない」
と言われたことがあります。
なので、「耳垂れが出たかどうか」「耳の痛みが続いて我慢できない時」を耳鼻科に行く時の個人的なバロメータにしています。

こんな人は要注意!

「なぜ真珠腫性中耳炎になるのか?」は医学的には解明されていません。
しかし、「なりやすい人」というのはわかっています。

真珠腫性中耳炎になりやすい人の特徴
・難聴で鼻すすりのくせがある人
・もともと中耳炎になりやすい人
・血膿の耳垂れが止まらない人

僕の場合、すべてに当てはまっていました。
・鼻すすり癖→子供の時から鼻をかむのが苦手で、よく鼻水をすすっていた
・中耳炎→風邪をひいたときには中耳炎とワンセット
・血膿の耳垂れ→総合病院で耳垂れの固まったのを取った時に赤い塊があった

街の耳鼻科・総合病院・大学病院と4人の先生に診てもらったのですが、みんな口をそろえて
「鼻すすりの癖は治した方がいい」
と言われました。
鼻すすりを繰り返していると、鼓膜がへこんでしまって、そのへこんだ所に耳垢が溜まってしまうからです。
「鼓膜がへこんでいる状態というのはよくないので、鼻すすりはするな!」
ということです

まとめ

僕も「真珠腫性中耳炎」になるまでは、正直「中耳炎なんて放っておけば良くなる」なんて軽い考えでした。
いざ病気になってみると、通院したり、手術のために有給を取ったりと大変です。
病気してからは、「有給を取るのに罪悪感がなくなった」という思わぬ心境の変化もありましたが(笑)

「鼻すすり癖」についてはすべての先生に言われたので、鼻すすりはやめましょう!
追々、手術についても書く予定ですが、
「あんなの経験しなくていいなら、しない方がいい」
というのが僕の本音です。

「たまに耳鼻科で耳掃除だけでもしてもらう」というのもオススメです。
僕の場合は持病のことがあるので、「専門の先生にやってもらいなさい」と言われています。

耳鼻科の先生にやってもらうメリットは
①専門の器具を使ってきれいに掃除してもらえる
②掃除のついでに、耳の状態を診てもらえる(異常に気付いてもらえる)

特に②のメリットが大きいと思います。
やはり、病気というのは早期発見が大事ですからね!
(右耳は早期発見のパターンでしたので、即手術ではありませんでした)

冒頭に書いたように、この内容は人生に大きく関わる部分ですので、書くかどうか本当に悩みました。
Google先生ではこのブログにたどり着く可能性は低いと思います。
そして、患者側からすると自分の病気の情報は調べておきたいという気持ちも共感できます。
僕は「真珠腫性中耳炎」でググりまくりました。
個人差はあれ経験した人の話というのは、「知っておいて損はない」と思っています。
「読んだよ~」というコメント一つでも、この記事を書いてよかったと思えますので、よろしくお願いいたします。

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