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【真珠腫性中耳炎|体験談】退院後~現在の生活

病気の話
記事内に広告が含まれています。

6回に渡って書いてきた真珠腫性中耳炎のことも、この記事で最後です。
今回は退院後に苦労したことや現在の生活、注意していることを書いていきます。

たっきー
たっきー

僕は両耳が「真珠腫性中耳炎」と診断されました。
2018年9月に左耳、2021年6月に右耳の手術をしました。
現在は、経過観察として定期的に診察を受けています。

他の人の力になればと思い、病気のことや現在のことについて書いていきます。


この記事では、

「仕事復帰までどのくらいかかるの?」
「後遺症はあったの?」
「再発のリスクについてどう備えているの?」

という疑問に答える記事になっています。

結論から言うと、
めちゃくちゃ元気です。
このブログが「真珠腫性中耳炎」で悩んでいるかたの手助けになれば嬉しいです。

ネット検索してたら、入院スケジュールを公開している病院もありますね!

退院後の生活|プライベート編

UnsplashTim Mossholderが撮影した写真

退院してから2日は部屋でスマホや読書をしながら、ゴロゴロしていました。
本当に動く気力がでないって感じです。
耳の痛みは治まってきていて、痛み止めの薬を飲まない日もありましたね。
朝と夜の一日2回、耳浴といって点耳薬をやっていました。

<シャワー>
耳には水を入れなければ、頭のシャワーOKでしたので、どうしたかというと・・・
シャワーハット&イヤーキャップ~(○○えもん風)

耳には出血を吸収するための綿球を入れていたので、
⓵シャワーハット
⓶イヤーキャップ
⓷綿球
のトリプルバリアです。

イヤーキャップは100円ショップやドラッグストアで売っていますよ~


退院後の生活で一番困ったのが、体力の低下です。
退院直後にお墓参りに行って、行きは車、帰りは歩いたのですが、
「こんなに体力なかったっけ・・・(*´Д`)ハァハァ」
という感じでした。
そこで、近くの自販機まで歩くのを毎日の日課にしました!
当然、体力の回復が目的です。
最初は30分くらいかかっていましたが、1週間後には手術前と同じ20分で往復できるようになりました。

生命保険をやっている人は担当者に連絡するのを忘れずにしましょう。
保険金を請求する手続きが必要になります。

退院後の生活|仕事編

StartupStockPhotosによるPixabayからの画像

手術するにあたって、僕は有給休暇を使用しました。
その理由は

・有給休暇が余っていた(35日)
・疾病手当だと2/3しか貰えない


今後も通院で有給休暇を取る必要がありますので、残り日数で慎重に考えてほしいと思います。

上司には手術した次の日に「手術が無事終わったこと」をメールで、退院前日に「退院日と面談日」を電話で報告しました。
「退院してすぐに仕事復帰するのは難しいかな~」
と思っていたのでこんな感じのスケジュールで職場復帰しました。
手術してから仕事復帰にかかった期間は2週間です。

日曜日月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日土曜日
入院手術退院
日曜日月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日土曜日
職場面談通院
日曜日月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日土曜日
仕事復帰

面談の時には菓子折りを持参しました。
有給休暇とはいえ、約2週間も同僚には迷惑をかけているので・・・
それと、こういうお菓子を選ぶの好きなんですよね( ´艸`)
選んだお菓子はこちら


仕事復帰した時に気をつけていたのは次のことです。

・重いものは持たない
・2週間くらいは定時で帰る
・手術していない方の耳で電話を使う
・運転も極力自分ではやらない

復帰直後はデスクワークをメインにして、重いものを持つときは同僚に手伝ってもらっていました。
日頃からのコミュニケーションが大事だと思います。
僕も手術して初めてわかりましたが、意外と体調が戻るまで時間がかかります。
自分の体調と相談して、思い切って休む勇気も必要ですよー!

退院後の生活|通院編

CouleurによるPixabayからの画像


僕の場合、経過は順調でした。
手術してから半年は月1回の通院、それ以降は2ヶ月に1回の通院でした。
手術した1年後に、MRIやCT、聴力検査を行って、問題ないということで、手術した大学病院から近くの総合病院に転院しています。
現在は総合病院に2ヶ月に1回、耳掃除や診察のために通院しています。

真珠腫性中耳炎は手術しても再発の可能があります。
左耳を手術した時に、主治医の先生から言われたことがあります。
「この病気とは一生付き合っていく気持ちでいてくださいね」と。
今のくらいのペースで通院するのは苦痛ではないので、うまく付き合っていこうと思っています。

経過は順調ですが、一度だけ外耳炎になったことがあります。
原因は、夏にイヤホンについた汗が耳の中に入って、ばい菌が繁殖したことです。
その時は耳が痛くなったり、耳垂れが出たりしてめちゃくちゃ焦った記憶があります。
これがきっかけで”AirPods”から”骨伝導イヤホン“にイヤホンを変えました。


今の総合病院に転院して良かったことがあります。
それは「金曜日が通院日なので、2ヶ月に1回は三連休になる」ことです(笑)
なぜ金曜日が通院日になっているかというと、手術した大学病院の医師が応援に来るのが金曜日だからです。
主治医だった先生が来るわけでありませんが、その方が再手術になった時の連携がスムーズになるということでした。
僕も「三連休バンザイ\(^o^)/」と思っているので”WIN-WIN”ですねー。
午前中に診察を終わらせて、午後から旅行に行くということも可能です。
これは茨城に遊びに行ってきたときの写真です。

病気になって良かったこと

「病気になって良かったことなんてあるのかよ(・´з`・)」
というツッコミが聞こえてきそうですが、僕はあります。

・健康や周囲のありがたみを改めて感じた
・仕事とプライベートのバランスを考えるようになった
・有給休暇を使うことに抵抗が無くなった
・社会保険(高額療養費制度)についての知識がついた
・自分がやりたいことをしたり、行きたい場所に行ったりすることを大事に思うようになった

まぁ、ありきたりですが病気になると考え方が変わりますね!
僕は仕事人間だったのですが、病気になってからは自分がしたいことも優先しようと考えるようになりました。
「綺麗な景色も見たいし、美味しいものも食べたい」
そんな欲望を我慢するのをやめました。
通院が終わってから仕事をしたくないという気持ちから、
「通院日は絶対に休む」
いう気持ちで仕事をしますし、休んでもなんとかなるものです。

病気になって大変だったこと

・真珠腫性中耳炎の手術の情報があまりなかった
・手術したあとはめちゃくちゃ痛い
・手術にはお金がかかる
・手術をすると生命保険に入りにくい

大変だったことの上の3つは前回の記事に書いたので、今回は省略します。
僕はリベ大の影響で「固定費の見直し」を進めていて、生命保険も解約を視野に入れていました。
ただ、保険なしも怖いので、県民共済に入ろうと思っていたんですが、告知義務のところに【中耳炎】の文字が・・・。
問い合わせしたところ、「中耳炎で通院している間はだめ」という回答でした。

病気にならないように注意していること

・耳の異常(耳垂れや耳の痛み)があったときには、耳鼻科に行く
・定期通院は欠かさない
・鼻すすりくせをやめる
・耳掃除をしない

まとめ|この記事を書いた理由

UnsplashSzilvia Bassoが撮影した写真

このブログを作った大きな理由の一つに真珠腫性中耳炎のことを書きたいという気持ちがありました。
僕が初めて手術を受けた5年前には、真珠腫性中耳炎の闘病ブログなどほとんどなかったからです。
「なんで主治医の先生に質問攻めして、自分の不安を解消しなかったのだろう?」
と今なら思いますが、当時は何を聞いたらいいかも分かりませんでした。
その不安な気持ちを解消するために、スマホで「真珠腫性中耳炎 手術」などのキーワードで検索して情報を集めていました。

今後も僕のようにスマホやパソコンで病気の情報を集める人は増えていくと思います。
Googleには「YMYL」という言葉があります。
お金や健康など人生や命にかかわる領域の発信は専門家がすべきだという考え方です。
この「YMYL」の考え方は多くの人にとっては正しいと思います。
でも僕は「患者側からの情報発信だって十分ためになる」と思っています。
実際、真珠腫性中耳炎になった人の闘病ブログに励まされました。
そしてこのブログが、そんな人の力になればいいと思って書いています。

文章を書くのは得意ですが、自分の気持ちを込めて伝えるのはまだまだ力不足です。
でも、今の自分にできること・スキルはすべて出し切りました。
このブログにたどり着いて、ここまで読まれた方というのは、真剣に病気に向き合っていることでしょう。
そんな皆さんの支えになれば幸いです。
そして、病気から回復されて今まで通りの生活を送れること、これまでの人生がより良い人生になることを祈っています。

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