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【QC検定4級】QC検定2級所有者が教える一発合格のための勉強法

生産管理
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皆さん、QC検定という資格試験をご存知ですか?
QC検定は日本規格協会が実施する品質管理に関わる資格試験です。
QCというのは、Quality Controlの略で、日本語では「品質管理」のことです。
これまでは「品質管理」というと製造業のことでしたが、品質管理の考え方はサービス業などの他業種にも広がっています。

僕は10年近く前にQC検定2級を取得しました。

そして今回、僕の部下がQC検定4級に挑戦しました。
試験問題を見せてもらいましたが、
「4級でも難しくなっているな~」 と感じました。
今回の試験を受けさせてみて、部下の勉強方法や試験対策で反省しているところがあって、それを記事にします。
なるべく分かりやすく解説していきますので、QC検定4級を受ける方の参考になれば幸いです。

QC検定について解説!

QC検定は日本規格協会が実施している品質管理の資格試験です。
試験は3月と9月の年2回、書店でもQC検定のテキストや問題集を見かけたよー!という方も多いと思います。
試験では品質に関わる知識以外にも、社会人としての仕事の進め方や品質管理の手法や使い方といった統計学の知識も問われます。

2005年に第1回の試験があり、2023年3月に第35回が行われました。
QC検定には、学生や新社会人など初学者向けの4級、品質管理部門のスタッフ向けの3級・2級、管理者向けの1級があります。
4~2級までは各都道府県での受検が可能ですが、1級では受検地が限定されます。
前回の第34回の各級の受検者数や合格率は以下の通りです。

受検者数合格者数合格率
1級7057310.35%
2級8,8432,23125.23%
3級26,63314,48654.39%
4級7,9266,80885.89%
出典:https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/qc/34i7FMcxLK.pdfのデータをもとに作成

日本規格協会のホームページによると、QC検定制度を活用するメリットとして次のようなことが挙げられています。

・企業全体に品質管理に対する意識を高めることができ、製品品質の向上を図ることができる
・個人個人の品質管理のレベルを把握することができ、教育計画に活用できる
・各部署ごとに品質管理のレベルを把握でき、人事計画に活用できる
・社員、派遣社員などの採用にあたり、活用することで品質管理レベル向上を図ることができる
・社内教育の軽減が図れる

引用:https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/qc_qc1/

QC検定の受検者は会社員以外にも高校生や大学生などの学生も増えています。
そして製造業以外にも、病院や地方公共団体など製造業以外の活用も多くなってきました。
品質管理に関する知識や技術を身につけることの重要性が認識されつつあることが伺えます。

今回学習に使用したテキスト+問題集はこちら☟

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4級であれば、公式ホームページから「4級用テキスト(4級の手引き)」をダウンロードできます。

第35回(2023.3月実施分)をやってみた

今回の試験をやってみた結果が、こちらです。

88/91問正解、正解率96%でした。
ただし、部下の試験問題でやったので、答えが書いてあったり、部下の採点を前もってしていますので、ちゃんとした成績ではないです。
実際は正解率80%というところでしょうか。
合格基準は「概ね70%以上」なので、最低限のレベルはクリアできてほっとしています(笑)

【やってみた感想】
問題数が多い・・・
91問の問題を、90分で解かないといけないので、時間が足りなくなる
問題文が長いので、読解力が鍵になる
問われている内容は基本的な内容だけど、単語の丸暗記では対処が難しいかも
4級の難易度でこれなら、3級・2級はどうなっていることやら・・・

ちなみに間違った問題というのは、
・散布図の最大値と最小値を求める問題(2問)
・文章の中から5W1Hを分類する問題(1問)
の計3問でした。
自分の場合、後述する試験テクニックを使って時短をしたので、60分くらいで解いています。
QC検定はマークシート方式なので、マークする時間を5分は見ておきたい所ですね!
それを考えると、1問を1分以内で解く必要がありますので、スピード重視の試験です。

第35回QC検定の4級で問われていたことは??

<a href="https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/8xAA0f9yQnE?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Unsplash</a>の<a href="https://unsplash.com/@emilymorter?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Emily Morter</a>が撮影した写真

ここからは問1~問19でどんなことが問われていたかを紹介します。

右側のマークはこんなことを表しています。
=長文なので、読むのが大変
=計算問題
=4級の問題の中では難易度が高い
(あくまでも僕の主観です)

問1.品質について
問2.QCD+PSME
問3.品質優先
問4.標準化(SDCAサイクル)、改善、管理サイクル
問5.PDCAサイクル 
問6.問題解決(QCストーリー) 
問7.重点指向
問8.検査
問9.標準化 
問10.インプット、アウトプット、4M 
問11.データのまとめ方 
問12.QC7つ道具(パレート図) 
問13.事実とデータに基づく判断
問14.報連相 
問15.5W1H 
問16.職場のマナー
問17.5S
問18.安全衛生活動
問19.データとヒストグラム 

特に、自分でも2問間違った「問11」とヒストグラムと長文問題の「問19」は難しかったです。
「問19」なんて、試験問題で5ページも使ってますからね。
問題文を読むだけでも一苦労だったと思います。

ただ、何を問われているかというのは、「品質」や「PDCAサイクル」、「報連相」、「5S」などの基本なんですよね。
基本を抑えていれば解ける問題も多かったので、基本を抑えつつ対策をすれば十分に合格を目指せる試験だったと思います。
単語の暗記で乗り切ろうとした方には、つらい試験だったかもしれません。

今回の試験で失敗したこと

⓵試験の情報を調べなかった
⓶試験対策や過去問をやらなかった
⓷勉強方法を完全に部下任せにしてしまった

⓵試験の情報を調べなかった
僕はこれまで、QC検定以外にも、ビジネスキャリア検定や簿記を受験してきました。
その時には、受験前に試験時間や問題数、合格基準をチェックしてから学習を始めています。
なぜ今回これをやらなかったのか?
過去に受けた経験や4級の合格率の高さから、
「4級ぐらいなら勉強すれば受かるでしょ」
という慢心があったと思います。

⓶試験対策や過去問をやらなかった
4級の試験問題は公開されていません。
サンプル問題はありますが、1問だけです。
今回部下が学習に使用したテキストはこちらです。
こちらの模擬問題をやってみましたが、実際の問題はレベルが違っていました。
調べてみると、1100円で過去問を販売していたので、そちらを購入しても良かったのかもしれません。

⓷勉強方法を完全に部下任せにしてしまった
僕は、「勉強方法は人それぞれ、口出すべきではない」と考えています。
4ヶ月ほど前からテキスト読み(インプット)の時間が長いと思ったので、問題演習(アウトプット)の指示だけはしました。
しかし、基本的には勉強するペースや方法は任せていました。
むしろ4級だからこそ、試験や問題の分析・勉強計画などを一緒にすべきだったと反省しています。

自分がいつもやっていることをなぜ今回はできなかったのか???
まだ結果は出ていませんが、部下は「QC検定3級」までが目標なので、来年までには3級を取れるようにしてあげたいです。

どんな試験でも使えるテクニック5選

⓵試験前に深呼吸する
⓶いきなり問題を解かない
⓷問題文で何を問われているかのアタリをつける
⓸問題用紙に自分の解答を書く
⓹分からなくてもマークする

試験前に深呼吸する

試験というものは緊張しますよね、当然のことです。
適度な緊張は自分を奮い立たせてくれます。
しかし、緊張しすぎは良くありません。
なので、一度深呼吸して、気持ちを落ち着けましょう。

いきなり問題を解かない

試験が始まったら、1ページ目の問題から解いていませんか?
「ちょっと待ったーーー!」
問題を開いたら最初から最後まで目を通しましょう。
確認するポイントは
・どんな問題が問われているのか?
・難しそうな問題や計算問題のような時間がかかりそうな問題があるか?
どのくらいのペース配分(1問〇分、最終確認〇分など)で解いていくかを考えてから、解き始めてください。

問題文で何を問われているかのアタリをつける

今回QC検定の試験問題を見て、
「長文の問題が昔に比べて増えているな~」
と感じました。
これまでに比べて、読解力や情報を取捨できるスキルが必要になっています。
ただこれらは、今日明日ですぐに身につけられるものではありません。
部下は問題文を読むのに時間がかかって、最後の問題にたどり着けませんでした。
早く問題を解くためには「何が問われているかのアタリをつける」ことです。
これは「問1なら品質についての質問だな」ということを、問題や選択肢から判断して、問題を解いていくテクニックです。
特にQC検定は1問を1分以内で解かなければなりません。
文章すべて読んで解いていたら、タイムオーバーです(笑)
僕が60分程度で問題を解けたのはこのテクニックのおかげです。

問題用紙に自分の解答を書く

これは、自己採点のために必要です。
僕の部下はこれができていなかったため、1ヶ月後の結果発表までモヤモヤしながら過ごさなければならなくなりました。
自己採点が必要な理由は2つあります。
1.結果発表までモヤモヤして過ごすのは精神衛生上悪い
2.合格・不合格が早くわかるので、気持ちの切り替えや次の試験に向けた初動が早くできる
たいていの資格試験は、早ければ当日の夕方、遅くても試験の数日後には解答速報がでます。
試験直後はダラダラするのもいいですが、1週間以内には自己採点をおすすめします。

分からなくてもマークする

これは部下の試験を見て、初めて思いました。
今回部下が「最後まで解けなかった」という話をしていて、
「全部アでいいから、とにかくマークしろ!」
と事前にアドバイスすべきだったと後悔しました。
資格試験では100点を目指す必要はありません。
(むしろ100点を目指すことは効率が悪いと思います)
合格ラインさえクリアしていればいいんです!
塗ったマーク1つが当たるだけで合格ラインの上にいく可能性だってあります。
なので、時間切れになりそうな時はなんでもいいから最後までマークしましょう。

まとめ|これからの資格試験では暗記する勉強法では厳しい

今回10年ぶりにQC検定の問題を解いてみて、レベルの高さにビックリしました。
3級以上のテキストや問題集は充実している方ですが、4級は「うーーん」という感じです。
QC検定もテキストを丸暗記する勉強法では簡単に合格できないと思います。
基礎をしっかり嚙み砕いて説明できるような教え方にニーズがあるかもしてませんね!

簿記やFPでは理屈を教えるYouTube動画が増えていますが、QC検定のようなマイナー資格ではまだまだかなぁ。
理屈を理解するには、全体像の把握が必須です。
動画はありませんが、品質管理を題材にした漫画はあります。

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4級のテキストを読む前に、この本で大枠を掴んでから勉強するのがおすすめです。
部下に読ませようと、図書館で借りました(笑)

このブログでも、QCDや5Sについて解説しています。
こういった初心者さん向けの品質管理のコンテンツも作っていきたいと思います。

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