こんにちは!たっきーです。
先日、ツイッターで決算前の在庫のことを呟いて、このネタを思いつきました。
なかなかセンセーショナルな言葉ですが、これについて一緒に考えていきましょう~
在庫は罪庫
この「在庫は罪庫(罪子)」という言葉、生産管理界隈では結構有名です。
意味は、「在庫を持っていると資金面や置く場所などを圧迫するので、要らない子(罪庫)」
まず、在庫を作るためには、「材料・人・機械」などが必要になります。
つまり、お金がかかっているということです。
しかし、製品を作っても売れなければ、在庫という形で会社内に留まります。
そして、お金にならないばかりか、保管中に価値が下がっていくことも多々あります。
(食品の賞味期限切れを想像してください)
ましてや変化の激しい時代、在庫を持つことは正直褒められることではありません。
在庫には「良い在庫」「悪い在庫」がある
「良い在庫」は、近い将来売れる目途がたっているものや、生産管理が意図して作った在庫です。
反対に「悪い在庫」は、いつ売れるかわからないものや、意図しないでできてしまった在庫です。
製造業において、在庫は必要だと思います。(但し、良い在庫の場合)
というのも、在庫が各工程ごとの緩衝材(クッション)として機能するからです。
うちの会社だと、①機械作業メインの工程と②手作業メインの工程とがあります。
製品は、①工程→②工程という形で流れてて、この→の部分に在庫をしています。
その理由は、②工程が手持ち無沙汰(手待ち時間)にならないためです。
②工程が終わらないと、出荷して売り上げにできないんですね。
なので、②工程は極力止めないということを意識しています。
トラブルが起きるのは当たり前
僕は、常に全力疾走している状態(余裕が無い状態)が大嫌いです。
生産計画を立てる上で、余裕は必ず持つようにしています。
(うちの社長にはこの考え方は絶対に理解してもらえませんが💦)
なぜかというと、突然人が休んだり、機械が壊れたりとトラブルは日常茶飯事。
常にギリギリの状態で生産を回していると、そういったトラブルに振り回されます。
生産管理の使命は、生産ラインを効率よく回すことであり、トラブルで生産ラインを組み替える
というのは「下の下」です。
余裕を持っていれば、他の作業者や機械を割り当てし直すといった対応が取れ、
トラブルによる被害を最小限に抑えられます。
在庫を活用して、教育したい
最近肌で感じていることは、いつまでも定年延長組に頼れないということです。
中小企業では、人員も設備も、そして資金面も限られています。
若い人は全然入ってこないし、社員の高年齢化は進んでるし😌
そういう僕も30後半になり、中堅社員という肩書が似合うようになってきました(笑)
社畜としては、今の会社に存続してもらう必要があります。
そのためには、中堅・若手のスキルアップは必須なのですが、いかんせん納期に追われてばかり。
そんな状況なので、教育している時間が確保できない。
そのため、こんな形で教育する時間を捻出していく予定です。
①良い在庫を一種類だけまとめて作る
②まとめて作ることで、作業者の習熟度をアップさせる
③まとめて作れば、ロット効果によって作業効率が上がるので、時間的余裕ができる
④空いた時間を、教育のための時間として確保する。
ま、言うは易く行うは難しなんですけどね。
決算が明けたタイミングなので、チャンスありかなと判断してます。
まとめ
在庫に対しての考え方は人それぞれです。
「良い在庫」「悪い在庫」を意識して行動してみたらいかがでしょうか。
僕は「悪い在庫」については徹底的に排除する方向です。
また、いつの間にか「良い在庫」が「悪い在庫」になっていることもあります。
必要なことは、どういう目的で在庫を持つのか、そして目的に合致した行動が
できているかだと思います。
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