こんにちは!たっきーです。
前回更新してから、生産管理分野のブログが空いてしまいました。
石川和幸著『最新版図解 生産管理のすべてがわかる本』の中に生産管理の基礎として、11の基礎管理が出てきたので、解説していきたいと思います。
(今回、試験的に文章の書き方を変えてみます)
本で紹介されている、11の基礎管理についてはこちら。
生産管理の11の基礎管理
①チーム管理
②スキル管理
③5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)
④作業管理
⑤設備管理
⑥現品管理
⑦品質管理
⑧工程管理
⑨購買管理
⑩物流管理
⑪安全管理
前回は、①チーム管理・②スキル管理・③5Sについて、お話しました。
今回は、④作業管理・⑤設備管理・⑥現品管理についてです。
④生産を効率化する作業管理
作業管理というのは、
「作業標準を設計し、ムダのない作業や安定した品質のものづくりをすること」です。
ちなみに、労働衛生でも作業管理という言葉があって、
「労働者の身体に負荷を与える有害エネルギーや物質、作業による身体的な負荷といったものをを取り除くこと」
という意味で使われています。
作業管理の目的は、「付加価値時間の最大化」です。
※付加価値時間→ものづくりに直接貢献している時間
逆に、ものを探したり、運んだり、作業がない手待ち時間を非付加価値時間と言って、この非付加価値時間を付加価値時間にどれだけ転換できるかが生産性に直結します。
では、どんなことをすれば付加価値時間を増やせるのでしょうか?
これは、作業者が機械から離れないようにするにはどうしたらいいかという視点で考えましょう。
例えば、運んでいる時間を減らしたければ、運ぶ専門の作業者を増やすとか、ものを探す時間を減らしたい時には表示をきちんとするというようなことが考えられます。
このようなコツコツとした取り組みが作業改善であり、この積み重ねが付加価値時間を増やしていくことへと繋がっていきます。
⑤生産基盤を安定させる設備管理
設備管理というのは、
「設備を安定的に稼働させること」です。
昔は手作業も多かったのですが、現在は機械化が進んでおり、機械がストップしてしまうと、生産ラインへの影響は必至です。
また、機械の調子が悪いと、不良品を次々と生み出してしまい、不良の山が…
これが生産管理を地獄に突き落とします(笑)
生産計画は組み直さなきゃなんないし、是正対策はさせられるし、経理からは怒られるし、もう踏んだり蹴ったり。
設備管理では、設備の安定稼働を実現するための稼働保証、生産品質の安定化を実現するための信頼性保証、設備寿命の長期化などを目指します。
【設備管理ですること】
①日常点検
設備を動かす前に各種点検を行う稼働前点検、稼働中の実績(温度・音・不良率・歩留まり)を測定・検証し、異常を察知する
②定期設備保全
定期点検で異常や将来不具合が起きそうな部分を見つけて、事前に保全する
⑥「もの」を管理する現品管理
現品管理というのは、
「資材や仕掛品、完成品といったものを管理すること」です。
仕掛品:生産途中のもの
現品管理の基本は、「あるべきものがあるべき場所にあるべき状態である」ということです。
工場ではものを置く場所や、帳簿などで数量を把握しています。
しかし、実際にはその場所にものが無かったり、数量が合わないなんてことはしょっちゅうあります。
そういう時にどうするかというと、探し物をしたり、数量を数えたりという行動をします。
このような探し物や数え直しは、余計な仕事で、1円の価値も生み出しません。
以前、生産の三要素(QCD)についてお話ししましたが、現品管理はこのQCDに密接に関わっています。
探し物や数え直しをしないためには、5つのSを徹底することが重要です。
5つのSについては、こちら☟
特に、いらないものを捨てる整理、置き場を決める整頓、それを守るしつけが大事になってきます。
まとめ
④作業管理・⑤設備管理・⑥現品管理についてお話ししました。
⑤設備管理については、生産管理よりも現場や生産技術がメインになっている会社も多いです。
⑥現品管理はQCDに直結しますので、生産管理では重要だと思います。
そして、現品管理するためには5Sが大事ですので、心がけていきましょう。
僕も5Sは大の苦手(特に整頓・清掃)なので、一緒に頑張りましょう!!
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