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【品質管理|初級講座】品質管理、キホンのキ ~重点指向編~

生産管理
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「俺は派手にハッキリと命の順序を決めている。まずはお前ら三人、次に堅気の人間たち、そして俺だ」

宇髄天元(鬼滅の刃)

前回は、QCストーリーをテーマに記事を書きました。
今回のテーマは「重点指向」です。
品質管理だけではなく、仕事や日々の生活にも活用できる考え方なので、しっかりと理解しましょう!

この記事シリーズを書くきっかけになったのは、「QC検定」です。
「独学ではちょっと…」という方には、通信講座がおすすめです。

独学に自信のある方には、問題集のやりこみをおすすめします。


効果を最大化する!重点指向の重要性とその実践方法

重点指向

取り組むべき対象が複数ある時に、重要とみられるものや効果の大きいものから重点的に取り組んでいくこと

 

品質を管理する上で、何に重点を置くかが重要です。
というか、全てに取り組もうとすると、時間や労力の無駄になります(笑)

そこで、優先順位をつけるための一つの考え方として、重点指向の考え方を利用します。
重点指向の前提には、全体の20%の努力が80%の結果を生むという「パレートの法則”80-20の法則”」があります。
パレートの法則は構成要素を大きい順に並べた時に上位20%の要素で全体の80%程度を占めることが多いとする経験則です。

【有名なパレートの法則の例】
「売上の80%は顧客全体の20%から生まれる」
「商品の不良の80%は全不良原因の20%から生じる」
「80%の利益は20%の製品から生まれる」
「80%の仕事の成果は20%の労力から生まれる」

なんとなくイメージできたでしょうか?
では、重点指向を品質管理でどう活用するのでしょうか?

【重点指向の活用方法】
⓵製品の不良率や問題点をリストアップ
⓶最も問題の多い部分をピックアップ
⓷その問題を解決するためのアクションプランを計画
⓸アクションプランを実行し、結果が出れば、次の重点項目へ進む

これを繰り返すことで、品質全体が向上していくのです。
あら、ここでもPDCAサイクルが出てきましたね!!

重点指向は、品質管理だけでなく普段の生活でも応用できます。
ポイントは「最も重要な事柄に時間とエネルギーを集中させることで、より良い成果を出す」

電気代の節約で考える重点指向

最近の電気代の上がり方がえげつないですよね。
うちの会社でも「使わない電気は消そう」とか「節電・節電・節電・・・」といつも言われています。
確かに省エネは大事なんですけど、考え方がずれてるな~って思ってます。

その理由は
・LEDに変えているので、節電効果はたかがしれている
・耳にタコができるほど言われているので、もう聞きたくない
・他に効果的な方法を探そうとしていない【重点指向】

下のグラフは家電製品の電力使用量割合のグラフです。

出典:経済産業省 資源エネルギー庁 ホームページ
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/index.html#general-section

電気代を下げようとした時、皆さんはどこから手をつけますか?

答えは「グラフの面積が広い=削減効果が大きいもの」
つまり、エアコンや冷蔵庫です。

解決策としては、エアコンや冷蔵庫の電気代を減らすために省エネモデルに買い替えるなどがあります。
これが重点指向の考え方です。

こまめなスイッチのON/OFFや使っていない家電のコンセントを抜くことも塵も積もれば山となる
ですが、重点指向の考え方からはちょっとずれていますよね~💦

重点指向で考えた時の電気代の削減策
⓵電力会社の切り替え(例:東京電力から楽天でんきへ)
⓶省エネ家電への買い替え(エアコン・冷蔵庫)

今払っている電気代が適正化を確認するには、相見積もりで相場を確認するのが一番です。

パレート図ってなに?パレート図の味方と活用方法を解説

上のグラフがパレート図です。
パレート図は、物事の重要性や優先順位を見るための便利なツールです。
エクセルで簡単に作れますので、一度作ってみてくださいね!

使ったデータはこちら☟

家電製品使用電力割合(%)構成比累計(%)
エアコン34.234.2
冷蔵庫17.852.0
照明9.661.6
炊事6.568.1
給湯6.174.2
待機電力6.080.2
テレビ4.684.8
その他15.2100.0
出典:経済産業省 資源エネルギー庁 ホームページ のデータをもとに作成
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/index.html#general-section

パレート図の作成方法
⓵問題をリストアップします。
⓶それぞれの問題が全体にどれだけ影響を与えているかを評価します。
⓷その結果を元に棒グラフを作り、最も影響力の大きい問題から順に並べます。

このパレート図を見ると、どの問題に一番力を入れるべきかが一目瞭然になります。
とはいえ、パレート図を作るって面倒くさいですよね(笑)
構成要素とその割合をリストアップするだけでも、簡単な傾向が見えてきますので試してみてください。

電気代の例だと
・エアコンと冷蔵庫だけで全体の50%超えているんだ!ふーーん🤔
・照明って10%も行かないのね💦
・待機電力が6%もあるって初めて知ったわー
僕はそんな感じで分析しました。

そして、重点指向の考え方に沿って、対策を考えていきます。
一番最初に手をつけるのは、「エアコン・冷蔵庫」ですよね!
電気代全体の50%を占めているのですから、照明をチマチマ消すより「こうかは ばつぐんだ!」
(ポケモンネタ)

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身近な例として、電気代の節約を挙げました。
せっせと照明のスイッチを切るよりも、電力使用量の大きな家電製品から節電を始める方が、より大きな効果を見込めます。

まとめ|重点指向を使って、人生を充実させよう!

UnsplashCaroline Hernandezが撮影した写真

「重点指向」はあなたの大切な時間とエネルギーを最大限に活用するために必要な考え方です。
仕事だけでなく、日常生活や学習にも応用できます。
というか、このブログを読んだ全ての方に活用してほしいと思っています。

全体の20%の努力が80%の結果を生むという「パレートの法則」を基にしたこの考え方を時間の使い方に応用してはいかがでしょうか?
問題点をリストアップし、最も影響の大きい部分に重点を置き改善していくことで、自由な時間が生まれます。

自由な時間というのは、人生に彩りを与えるために必要です。
あなたの人生が重点指向の考え方を活用し、もっと充実した人生にしていきましょう!!

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