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【真珠腫性中耳炎|体験談】入院~手術~退院まで

病気の話
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たっきー
たっきー

僕は左右両耳を真珠腫性中耳炎と診断されて、左耳を34歳、右耳を37歳の時に手術をしました。
今回の記事は入院や手術した時の様子、手術費用についての話です。
手術の術式は「鼓室形成術(クローズ法)」で、全身麻酔での手術でした。

主治医の先生から説明されたこの手術の目的は

①真珠腫を取り除くこと
②耳の聞こえを良くすること

の2つです。

そして、
「できれば真珠腫の除去と耳の聞こえを良くする処置を一緒にする方向で進めますが、
真珠腫の進行次第で手術を2回に分ける可能性があります。
それは手術中に耳の状態を確認して判断します」
という主治医の先生の話でした。

幸い左右両耳とも、一度の手術で終わることができました。
再発の可能性がゼロではないので定期的に通院していますが、仕事にも復帰し、今まで通りの生活を送っています。

このブログを読んでいるということは、手術前で不安な気持ちをされている方が多いと思います。
僕は全身麻酔が初めてだったで、その時の不安な気持ちは今でも忘れられません。
「麻酔から目が覚めなかったらどうしよう・・・・・・」
取り越し苦労でしたが、不安になって眠れない時もありました。
この記事が手術前で不安な気持ちを和らげる助けになれば嬉しいです。

▼これまでの経緯をまとめた記事はこちら
【真珠腫性中耳炎】病状とこんな人は要注意
【真珠腫性中耳炎】耳垂れで耳鼻科にかかった
【真珠腫性中耳炎】紹介状と診断結果と新たなる旅立ち
【真珠腫性中耳炎】大学病院で手術が決まるまで
【真珠腫性中耳炎】手術前にすること3つ

【注意】
病気には個人差があり、治療方針も主治医や病院によって異なります。
そういったことについては、専門家である主治医の先生に聞いてください。
あくまでも僕の場合ですので、ご理解のほど、よろしくお願いします。

入院するときに持って行ったもの

RobbinsによるPixabayからの画像

入院期間は【左耳】7日、【右耳】5日です。
特に右耳を手術した時はコロナ渦でしたので、面会制限や行動制限がありました。
まぁ、手術後は頭に包帯グルグルなので、部屋から出る気すら起きないです・・・。

(1)必需品
・病院から指示されたもの(書類関係・おくすり手帳・限度額適用認定証など)
・着替え→病衣レンタルではなく、自分の部屋着を持っていきました
・病室で羽織る用の薄手のパーカー(前開き)
・飲み物(500mlペットボトルを5本くらい)
・イヤホン→手術後は片耳が包帯で塞がれるので、ヘッドホンは無理ですねー
・マグカップ
・ミニ財布+ちょっとした現金(1万円くらい)

耳の手術をするときには上着は前開きのものがおすすめです。
手術した後は耳を包帯でぐるぐる巻きなので、着替えするのが大変でした。
前開きの下着やパジャマ、パーカーを持って行って良かったです。


(2)暇つぶし品
・DVDプレイヤー
・レンタルDVD(アニメ・映画・ドラマ)
・紙の本

暇つぶし品はスマホや電子書籍でも代替可能です。
手術後は気力体力がゴリゴリ削られているので、映画観たり、本を読んだりしてもすぐに疲れてしまいます。
YouTubeの動画観てることが多かったです。

入院日(手術前日)

UnsplashAlexandru Zdrobăuが撮影した写真

病院には指定された時間に行きます。
地方だと車で病院に行くのが普通ですが、家族の運転や公共交通機関を利用してください。
手術後は自分で運転できる体調ではありません。
僕は退院して3日後でも、15分くらいの運転でダウンしてしまいました。

入院してしまうと基本的にはヒマです。
過ごしやすい服に着替えて、ゴロゴロしていました。

手術前に麻酔の先生や薬剤師の方の訪問があるので、長時間ぶらぶらするのは難しいと思います。
大きな病院だったら、コンビニや売店で忘れたものを買い物しておくといいです。
(手術後に歩いて買い物はできますが、人前に出たくなくなります)
僕は食事制限がなかったので、お菓子やふりかけなどを買いました。

夕方には主治医の先生の手術前の最後の診察があって、最終の説明を受けたり、手術の同意書に署名します。
腕に手術する耳や自分の名前を書いたり、手術する方の耳の周りをバリカンでそりました。
あとはシャワーを浴びます。
手術して数日は入れませんので、髪のベタベタが地味にきつかったです(笑)
→お風呂に入れなくても、毎日ウェットタオルで体を拭くことはできたので、そこまでは汚くなかったはず( ̄▽ ̄;)

夜ご飯を食べて、21時に消灯というスケジュールです。
消灯後も音を出さなければスマホ観るのは大丈夫なのが救いでした。
入院生活の後半は照明消えると眠くなってくるので、人間の慣れって恐ろしい・・・。
夕食以降は、手術前の絶飲食(=何も口に入れられない)タイムが始まります。

手術前(手術当日)

UnsplashBarbara Krysztofiakが撮影した写真

2回とも午前中の手術だったので、絶飲食時間が短くて助かったのが本音(笑)
おなかが減るとイライラしてしまうお子様な僕・・・。

手術前に、エコノミークラス症候群を防止するために医療用ソックスを履きます。
↓こんなの


時間まではYouTubeを観たり、親と話したりして、時間になると看護師さんと二人で手術室に向かいます。
自分の足で手術室に入って、手術台の上にのぼります。
そうなるともう「まな板の上の鯉」状態です。
「よろしくお願いします」と伝えて、先生や看護師さんを信じるだけです!

よくある「麻酔に耐えられるかチャレンジ」、僕もやってみました!

結果は・・・・・・
「5秒後には意識なくて、気が付いたら自分のベッドの上」

いやぁ、本当に麻酔ってすごいですねーーー!
(手術に限っては)全然痛くなかったですもの。
手術時間は6時間くらいだったそうです。→眠ってたのでよくわからない(笑)

手術後(手術当日~翌日朝)

Sasin TipchaiによるPixabayからの画像

患者としては、麻酔から覚めてが本番です。

✔ 気持ち悪い
✔ 酸素マスクが鬱陶しい
✔ 尿道カテーテルで違和感すごい

の三重苦です。

麻酔も残っているので、「ウトウト⇔起きて気持ち悪い」の繰り返しです。
しかも横向きで12時間以上寝ているので、変なところに力が入って肩が痛い!
2回目の右耳の手術のときは反省を生かして、念入りに肩のマッサージを受けてから入院しました。
だいぶ楽でした。

【右耳の手術前のできごと】

たっきー
たっきー

前回、全身麻酔でひどい目にあったので、嫌なんですよねーー!

看護師さん
看護師さん

麻酔でいろいろな薬を使うから気持ち悪くなるのはしょうがないねー。

深呼吸すると楽になるよ。


と白衣の天使のお言葉が。。。
やってみたら効果あったので、これから全身麻酔を受ける方には頭の片隅に置いてくださいね!

大事なことなので二回言います!!

「苦しくなったら深呼吸!!!」

手術が終わって翌日の朝までは寝てるしかありません。
とにかく我慢、我慢、我慢です(笑)
酸素マスクや尿道カテーテルを外したのは翌日の朝でした。

看護師さん
看護師さん

最初にトイレに行く時は看護師さんを呼んでね!
あとトイレの時は座って用を足してね!

と酸素マスクを外した時に注意されていました。

手術後はまだフラフラなので、転んで怪我をしないように付き添いが必要らしいです。

2日目までは抗生剤などを点滴していました。

手術日の翌日の朝食は当然抜きで、昼食から出たのかなぁ。
昼食はお粥で、吐き気もおさまっていたので8割くらいは食べました。

日中の過ごし方は、
✔ ゴロゴロしながらスマホを観る
✔ 寝る
という病人でなければ、ダメ人間と言われるような過ごし方です。
でも、手術の直後って動けないし、動く気力も出ないんですよねー。

痛いときには、看護師さんにナースコールして痛み止めをもらいます。
痛み止めの薬も一定の時間を空けないとだめということを初めて知りました。

手術後2日目~

UnsplashKate Stone Mathesonが撮影した写真

手術2日目以降は特にすることはありません。
毎日3回の検温・血圧測定と、診察で包帯交換されるだけの優雅なお客様気分が味わえます(笑)
4日目くらいになるとシャワーも浴びれますし、頭の包帯もちょっと減ってきます。
シャワーでは「首から上は濡らしちゃダメ」なので、髪の毛のべとべとはもう少し我慢です。

3日目あたりだと痛みも治まってくるので、動く気力がちょっとだけ出てきます。
ここらで暇つぶしの本を読もうとしたけど、
「文字を見るだけで疲れてしまって、読めないーーー」
状態でした。

本を読むのは諦めて、スマホでYouTubeか、DVDでアニメを観ていました。
YouTubeだと10分くらいの動画がほとんどだし、アニメも1話30分なので、負担が少なくおすすめです。



あとは楽天でネットショッピングするのも楽しかったです( ´艸`)
北海道のラーメン食べ比べセットを買いました(笑)
どのラーメンもおいしかったのですが、函館塩ラーメンのあじさいがお気に入りです。


余談ですが、主治医の先生が出張以外は毎日病室に顔を出していました。
僕の場合、1回目(左耳)・2回目(右耳)で主治医の先生が違います。
そして両方とも主治医の先生が執刀してくださったのですが、どちらの先生も毎日のように顔を見に来ました。


「一体、いつ休んでるのかな~~?」
と患者である僕の方が心配になってしまいます。
釈迦に説法ですが、「お医者さんには体に気を付けてほしいです。。。」

退院日

Alfonso CerezoによるPixabayからの画像

退院日になるとやっと包帯グルグルから解放されます。
「いやったーーーーー!(心の叫び)」
退院するときには手術した耳の穴に綿球をテープでとめるだけですし、手術では耳の裏を切るので、見た目はほとんどわかりませんでした。

看護師さんから退院時に注意されたのは以下の3つです。

・水泳やダイビング、飛行機に乗ること
・激しい運動や頭に衝撃がくるようなスポーツ(サッカーのヘディングなど)
・重いものを持つ(鼓膜が不安定なので力を入れる作業をしない)

これらは主治医の先生がOKを出すまでは禁止されました。

ただ、一週間しか入院していないとはいえ体力は落ちているので、ウォーキングなどの軽い運動はするようにとも言われました。

次回の通院日を予約して、入院費用を精算したらあとは退院です。
二回とも週末に退院して、次の週の水曜日に退院後最初の通院で、次は二週間後、あとは一か月に一回の通院という形が一年間続きました。

手術費用

ぱくたそ

入院・手術費用に関しては約30万円が自己負担でした。
しかし、高額療養費制度や限度額適用認定証を使えば、もっと少ない自己負担で済みます。
年収によって自己負担の金額は変わってきますので、一概にいくらとは言えません。
僕は一般的なサラリーマンの年収ですが、最終的な自己負担の金額は10万円程度で抑えることができました。

これらの制度は申請・手続きをしないと利用できません。
高額療養費制度については厚生労働省のホームページをご覧ください。
僕も高額療養費制度について解説してみましたので、参考までに。

【これから手術を受ける方へ】
必ず高額療養費制度を利用してください!
分からなければ勉強する!
一生モノの知識になります!!

入院生活のまとめ

fancycrave1によるPixabay からの画像

ここまで長くなってしまいました。。。
こういった内容を書くとどうしても長くなってしまうのが欠点ですねー。

僕も入院前にネットで
「真珠腫性中耳炎 手術 入院」
「真珠腫性中耳炎 体験談」
「真珠腫性中耳炎 入院生活」
などで検索しましたが、まぁ情報が少ない(笑)

真珠腫性中耳炎という病気自体の情報はいくらでもあるのですが、

「どんな手術をするのか?」
「入院期間はどれくらい?」
「退院後に仕事に復帰できるのか?」

などを患者さん目線で書かれているものはあまりないですよね。

これ、僕が手術を受けるときに感じた疑問です。

真珠腫性中耳炎という珍しい病気と、それを文章にできる人が少ないことが原因かと思いますが。。。
もっと分かりやすく情報発信してくれる、そんな方のブログをお待ちしております

いろんな方のブログを見たのですが、お子さんが真珠腫性中耳炎の手術を受けたあやさんという方のブログがすごく読みやすくて勉強になりました。

この記事を書くにあたって、いろんなサイトやブログを見て回りました。
ブログ更新がストップされている方がほとんどでした。
でも、僕のように真珠腫性中耳炎で手術を受けて元気にされている方が多いと思います。

なので、必要以上に怖がらず、主治医の先生を信頼して、自分でも不安の解消をしてほしい。
僕はそう思います。
次回は退院後の様子や仕事復帰、現在の状況について記事にする予定です。

コメント

  1. 冨岡美香 より:

    必要以上に怖がらず、主治医の先生を信頼して、自分でも不安の解消をしてほしい。

    この言葉にすごく助けられました。
    娘(10)がこの病気かも(まだこれからよく調べる)と言われただけでも、心配と不安で、携帯で検索しては不安、検索→不安 の繰り返しでした。
    お兄さんの言葉に、これから診断されても前向きに治療できそうです。
    ありがとうございました。

    • たっきー たっきー より:

      冨岡美香さん、コメントありがとうございます。
      娘さんがこの病気の可能性があるんですね。
      とても不安な気持ちわかります。
      私の場合、可能性を指摘されてから、MRIを撮ったり、検査して、病気が確定するまで1~2ヶ月程度かかりました。
      この期間と手術前が精神的にきつかったです💦
      困った時にはいつでもコメントしてくださいね!
      まだ確定していないようなので、娘さんに何事もないことをお祈りしております。

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